
腕時計の防水性能は、ひとつの部品だけで決まるものではありません。
水分や湿気の侵入を防いでいるのは、風防とケースの接合部、リューズ、裏蓋、そして各部に使用されている防水パッキンなど、複数の構造が組み合わさった密閉システムです。中でも特に重要なのがリューズです。
リューズは時刻合わせや巻き上げのために動かしたり、引き出したりする必要があるため、水分が入り込みやすい部分のひとつでもあります。
そのため、防水性能の高い腕時計ではねじ込み式リューズが採用されることが多く、ねじ山でしっかり固定することで密閉性を高めています。
また、風防・裏蓋・リューズ周辺にはゴムなどの防水パッキンが使われ、水分や湿気の侵入を防いでいます。
つまり腕時計の防水性能は、ケース構造 × 密閉設計 × 防水パッキン × リューズ・裏蓋の構造これらが組み合わさって成り立っています。
30M・50M・100M・200Mの違いは?
腕時計には、一般的に次のような防水表示があります。
30M
日常生活での軽い水しぶき程度
50M
日常生活での一般的な水濡れ
100M
一般的に水泳などの水上活動にも対応しやすい仕様
200M以上
より本格的な水上活動を想定した仕様
ただし、ここで注意したいのが、「30M防水」=水深30メートルまで潜れる、という意味ではありません。
防水性能は一定の試験条件のもとで測定されており、実際の使用では水流・動き・温度変化・時計の状態などによって影響を受けます。
そのため、実際に水中で使用する場合は、必ず各ブランドが案内している使用条件を確認することが大切です。
防水性能は、ずっと同じではありません
これは中古腕時計では特に重要なポイントです。
長年の使用によって防水パッキンが劣化したり、リューズ・裏蓋・ケースの修理やメンテナンスによって、防水性能が変化することがあります。
そのため、メーカー公称で防水性能があるモデルでも、ヴィンテージや中古の腕時計が新品時と同じ防水性能を維持しているとは限りません。
水に触れる機会が多い場合は、使用前に防水検査を受けることをおすすめします。
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